あけましておめでとうございます。2013/01/04 15:45


海・駿河湾沼津

明けましておめでとうございます。

新しい年への船出です。

一昨年起こった東日本大震災の復興まだまだ遠く、
原発事故の収束は、まだまだ先が見えません。


小さなわたしたちの住まいや暮らしが快適でありながら、
地球環境が少しでもよりよく、魅力的になっていってほしい。
そのためには何をすべきなのかを考えながら、
生命の多様性や、循環し続けられる環境を、大切にし、
2013年も良い仕事を続けていけるよう、
頑張りたいと思います。


写真は、昨日大渋滞の中を8時間ぐらい掛かって、
新東名高速道路で、帰ってきたとき休憩した、
駿河湾沼津のサービスエリアで撮った、
海を照らす夕映え。

駿河湾・箱根・伊豆半島

東側を振り向けば、穏やかな駿河湾と険しい箱根の山、
それに続く伊豆半島が見えました。

今年も険しいことは、きっといろいろあるとは思いますが、
それを乗り越えて、
海に揺れる木の葉のような、
小さな船みたいな設計事務所ですが、
仲の良いクルー全員で良い仕事をしたい思います。
今年もよろしくお願いいたします。

今年も、
多くの建て主さんに喜ばれる建築を、
設計して行きたいと思います。




羽根木の家・建て方1日目2013/01/08 18:34


羽根木の家・建て方1

昨日から、今年最初の建て方、
羽根木の家の建て方が始まりました。

プレカットが正確で精度が良いので、
順調に上階に伸びてゆく。

螺旋階段

螺旋階段を建て方の途中でセット。
建て方が終わって、
後からつり込むのは、柱や梁が邪魔になり、
とても困難になります。
工事中も仮説の足場階段代わりに使えるので、
今回のこの段取りが大正解。
螺旋階段もとても綺麗に精度良く出来ています。
図面通りと言えばその通りなのですが、
出来が良くて嬉しい。

羽根木の家・建て方2


空に向かって、順調に組み上がっていく。

羽根木の3


一番高い梁、棟木まで、
無事に組み上がりました。

友引の明日、
屋根下地まで施行したところで、
上棟式。

霜柱


現場から帰ってきて、
寒かったなと思って、庭先を見たら、
石の陰にこんなにりっぱな霜柱がありました。

霜柱2


現場が寒かったはずです。
よく見ると、霜柱って、
素晴らしくストラクチャラルな形態をしていて、
美しいですね。


(by ダンナ)


羽根木の家・上棟式2013/01/09 17:51


羽根木の家・上棟式


今日は、先日から建て方をしていた、
羽根木の家の上棟式。

新年早々の清々しい気持ちのまま、
最初の行事を、
お祝い事で迎えられて、
とても気持ちが良いです。

上棟・杉板の天井


断熱材も敷き込み終わり、
屋根下地まで、完了しました。
綺麗な杉板の天井が見えています。
2階の天井は、今日で完成です。


羽根木の家・螺旋階段

螺旋階段も鉄骨の骨組みまで完成です。
シンプルでシャープな良いデザインの螺旋階段になると思います。

建て主さんにも喜んでいただけて、
嬉しい気持ちでいっぱいです。

より良い仕上がりになるよう、
竣工にむけて、
設計監理や現場変更の対応など、
しっかり頑張りたいと思います。


品川の家・現場2013/01/12 12:32


品川の家1

昨日は、今年最初の品川の家の現場定例打ち合わせ。
冬の日差しが、
吹き抜けの高窓から2階のリビングの奥まで差し込んでいます。
暖かで明るくとても気持ちよいリビングになると思います。

品川の家・高窓

この高窓から2階の奥まで届く日差しを招いています。

品川の家・燃え代設計の梁


リビングに掛かる燃え代設計の梁の存在感が、
良い感じです。


雪・東京2013/01/15 10:23


雪・東京

昨日は、めずらしく東京にも雪が降った。
かなり激しく降ったように感じたが、
報道では降雪量は8センチということだった。

朝、屋上にでてみると、
昨日の天候が嘘のような、
快晴の空の下の、
一面の銀世界。

昨日の雪


昨日は、北側の窓から撮影すると、
こんなホワイトアウトしそうな景色だった。

屋上の雪

そして今日、屋上は雪に覆われて真っ白になっている。


4年目の訪問・早宮の家2013/01/17 14:28


4年目の訪問・早宮の家1


先日(雪が降る前の13日)、
練馬早宮の家の4年目の検査に伺いました。
検査と言っても、
懐かしい住宅に4年振りの訪問をするといった感じです。
とても楽しそうに暮らしていただけて、
設計者として、これ以上の喜びはありません。
楽しそうに暮らしていただけていると、
家が幸せそうに喜んでいるように感じられます。
柱や梁、床や建具の杉材が、
4年の月日を経て、落ち着いた飴色になってきていました。

私たちは、基本的には1年目、4年目、8年半目に、
設計させていただいた家の竣工後検査に、
伺わせていただくようにしています。
1年間は住み始めて気が付いた点や、
季節を過ごしてみて気が付いたことなどを、
微調整するため。
4年目は、外部の塗装関係や少し年月を経て、
調整した方が良いことがあるかないかの相談や、
素人では気が付きにくい不具合がないかどうかの確認のため。
8年半目は、防水など建築関係では、10年保証のものが多いため、
保証期間が切れる前に、不具合があれば、
保証期間内に手直しの施工を頼むためです。
歯の病気やその他の病気も同じだと思うのですが、
建築も、はっきり悪くなる前、傷む前に、
手当をするのが、施工も楽で、費用も少なくてすみます。
大事にならないためには、
日々の健康管理みたいなもので、
こまめな点検が一番です。
そして点検してみて、何も問題ないのが一番よいのです。

早宮の家2

左官材料で仕上げた外壁も、
汚れもクラックもなくとても良好な状態でした。

竣工してから4年も経ったのかと思うと、
月日の過ぎる早さを感じます。

また、伺わせていただくのが楽しみです。


(by ダンナ)


地鎮祭・赤堤の家2013/01/23 17:44


地鎮祭・赤堤の家

昨日は、今年初めての地鎮祭でした。

天気予報では前の晩からの雪が心配でしたが、
地鎮祭を行っている時間には、
陽も射して、気持ちの良い天気に恵まれました。

これからスタートですが、
気持ちの良い建築になるように、
現場監理も頑張りたいと思います。


思い出・旅行・尾道・天寧寺2013/01/31 16:37


天寧寺・尾道1


気が付くと、もうすでに1月の終わりになっていました。

昨年行った尾道への旅行で、実は一番感動した建築について、
なぜか書きそびれていました。

それが上の写真、天寧寺の障子です。
天寧寺は丘の中腹にあるのですが、
朝早く目覚めて、6時過ぎ(11月の後半です。)に、
登って見ると、
ちょうど瀬戸内海から昇った朝陽が、
水平に障子に射して、
影と障子の組子が見事な図像を描き出していました。
おそらく朝陽が水平に射して来る丘の中腹の地形を計算して、
作られた物のように感じます。

感動して見とれてから、表に回ると、
外は端正で簡素な菱格子のデザインです。

天寧寺・尾道2

内の障子の組子の交点と、
外の菱格子の組子の交点が、
ピッタリと重なるように設計されているのです。
そして丘の中腹に射してくる、
海から昇った水平な朝陽がその精巧なデザインを浮かび上がらせる。
見事です。


天寧寺は、室町時代初期に建立された、曹洞宗の名刹で、
五百羅漢や重要文化財の三重の塔などで有名だそうですが、
(勿論、そちらも素晴らしかったのですが。)
この本堂の菱格子の影と障子の組子が朝陽によって描き出す見事な図像も、
早朝に起きてでも、見に行く価値があると思いました。

日本建築は奥が深いです。


(by ダンナ)