伊那谷の家・竣工・引き渡し2011/10/29 10:51


伊那谷の家・リビング

初夏の頃から、現場監理に通っていた、
伊那谷の家が竣工しました。

良い家が出来たと思います。
(完全に自画自賛ですが。)
写真は地盤面から半階スキップして上がったところにある、
漆喰の壁と杉の無垢材の床と屋根に包まれたリビングです。

ストーブはイエルカ・ワインさんの手作り薪ストーブ。
シンプルで素朴なデザイン、しっかりとした質感がこの家にピッタリです。
煮炊きも出来てオーブンにもなる優れもの。
(ストーブなので当たり前と言えば当たり前なのですが、
最近は触ると火傷するので、安全のためと言って出来ないものも結構あるのです。)

庭先には池が見えています。

伊那谷の家・屋根構造


伊那谷の家を印象的にしているのは、
クロストラスと呼んでいる(勝手に呼んでいるだけです)特徴的な屋根構造。
東大の木構造の専門家・福山さんに提案してもらいました。
木材の曲げ性能を活かしながら、
材の途中で圧縮と引っ張りが入れ替わる不思議な構造です。
この構造デザインのおかげで、
この家の一室的空間構成がよりはっきりと明確になりました。
手刻みの加工の指示図の作成や、
実際の手刻みの加工も大変でしたが、
(ヤマメイさん並びに大工さんに感謝です。)
やって良かったと本当に思ます。
安全性、丈夫さに加えて、
家の空間に合った美しい構造デザインになりました。

伊那谷の家・外観


庭先から見た外観です。
ベランダのレベルがリビングの位置です。
黒色の外観に緑が映えます。

庭先の池・蓮の花


庭先の池に蓮の花が咲いていました。

とても楽しい現場でした。
今となっては、なんだか呆気なく竣工してしまった感じです。
もう少し長く現場に通いたかった気がしています。
伊那谷の風景は雄大で綺麗でしたし、
北原君との協働も楽しかったので、
終わってしまうのが少し寂しい気分です。

建物が竣工すると、いつも感じるのですが、
出来上がってとても嬉しいのですが、
心の何処かに少しだけ隙間が出来たような気持ちになります。


(by ダンナ)


コメント

_ ヤマメイ ― 2011-10-29 18:26

素晴らしいの一言ですね。

_ ダンナ ― 2011-10-31 11:08

ヤマメイさま、ありがとうございます。
いつも良い木材を入れて貰っている御陰です。
今回は、難しい手刻みの加工までお世話になり、本当に助かりました、ありがとうございます。次の作品も良い物にしたいと思っています。これに懲りずに、よろしくお願いします。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://tenku-saien.asablo.jp/blog/2011/10/29/6175560/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。